長野県の歴史を探し求めて

長野県内にある城跡・石造物などを探し求めそれらを紹介していきます。

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塩尻市  飯縄城③

長々と書いてきましたが、飯縄城の最終回です。 

iituna4.jpg

今回は、飯縄城の中枢部のC地区をお送りしていきます。 

iituna5.jpg

拡大図・・・・ちょっとでかすぎかな~  (-。-)y-゜゜゜ 

~ 堀① ~

iituna29.jpg

前回お送りしたA地区の素晴らしい段郭を抜けると、尾根は急斜面となって本郭のある山頂へと登っていく。
その急斜面に下からは見えないように堀①は構えられている。
 


iituna32.jpg

堀①は横から見ると写真のようにただの腰郭のように見える。 

iituna30.jpg

しかし、縁部を見るとわずかながら窪んでおり、斜面をこの窪みが下っているのでかつてはこの場所が堀切であっ
たことがわかる。
この堀は、下から登ってくる敵をいったん立ち止まらせ、上の本郭から敵を攻撃するという考えの元に掘られたの
ではないだろうか。 


~ 郭① ~

iitunasiro12121.jpg

飯縄城内で最高地点にある郭でもちろん本郭である。
この郭は広大な城域に比べ狭いもので広さは26m×17mで、内部は削平をしっかりされ四周に土塁を構築している。 


iitunasiro826.jpg

本郭の周囲の南西側を除いた三方向には約高さ1mの土塁が取り巻き、

iituna112.jpg

尾根続きの南西側は城内最大となる高さ3mの土塁が構築されて尾根続き側を守っていて、本郭裏にある大堀切の
堀底からは約8mの高さを誇る。 


~ 堀② ~

iituna95.jpg

本郭南西にある大土塁から見下ろす堀②
堀底からは8mあり、垂直に近い壁となっている為にどこから下りるか迷ってしまう。
 


iitun100.jpg

飯縄城で最大の堀切となる堀②は上幅13mの規模である。
良く言われることであるが、本郭の裏に築かれる大堀切は小笠原氏による典型的な築城法だとされている。
 


iituna101.jpg

堀②から本郭切岸を見る。。。。。どう見ても壁である。。 

~ 堀③ ~

iituna92.jpg

堀③???は堀②から土塁状の土盛を挟んで存在する。
この堀③はあまりにも浅すぎて堀とは中々気付かないが。。。。。
 


iituna90.jpg

斜面を下りて横から見てみると、堀のように窪んでいることが分かる。

iituna94.jpg

そして斜面の竪掘を見て堀切と納得する。。。。(-_-;)

その後、この堀から尾根は比高を上げながら緩やかに登って行き、嵐城への急斜面となって行くが、
その間に堀④・⑤・⑥と三本の堀切を入れており、飯縄城の搦め手の尾根には合計五本の堀切か構築されて
厳重なほど飯縄城と嵐城間の尾根を守っている。
よほど尾根筋からの攻撃に脅威を感じていたのであろう。
 


~ 堀④ ~

iituna35.jpg

iituna34.jpg

こちらも堀③と同様に堀とは思えないほど浅いものである 

~ 堀⑤ ~

iituna40.jpg

こちらは確実に堀切と確信する。  なぜなら~

iituna41.jpg

尾根の両斜面に竪掘として落とされており、防御意識を感じる。
この堀④と⑤で二重堀切となっているが。。。。現状を見るとどこまで防御力があったかは疑問ではあるが。  


~ 堀⑥ ~

iituna44.jpg

堀⑤から30mほど尾根を登っていくと飯縄城最後の堀切となる堀⑥が現れる。
この堀は上幅4m・深さ1.5mほどで飯縄城側に土塁を伴っている。 


iituna46.jpg

この堀⑥も尾根の両側に竪掘として落としていて、尾根の横移動を制限している。
この堀以降は尾根が急に高度を上げて登って行き嵐城へ延びるが間に遺構が見られないことからこの堀⑥が飯縄城
の城域最後の守りであることがわかる。
 


iituna130.jpg


飯縄城をくどいほど詳しく紹介してきましたが飯縄城の素晴らしさは伝わったでしょうか?

飯縄城は西條城・嵐城と本城としての機能を移し最後に本城になったと云われており、その内容の通りに
城の造りは三城中もっともすぐれたもので、戦国末期まで改修されたものと考えられる。

興味のある方は是非訪れていただきたい城跡の一つです。


次回は・・・・飯縄城の根小屋である、慈光院館をお送りします。  お楽しみに!! 


~参考文献~

山城探訪   (宮坂 武男      平成10年)

塩尻市誌   (塩城市誌編纂委員会  平成7年)
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  1. 2012/11/21(水) 04:47:26|
  2. 塩尻市
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

同一時期の構築でしょうか?

お晩です(笑)

三つの尾根に縄張りしているのですが、年代はそれぞれ微妙に違うような気がしますが、どうでしょうか?
天正壬午の乱で徳川方から一時離反し北条方に浮気したた貞慶さん、徳川方の木曾義昌、保科正直、諏訪氏に囲まれてかなりヤバかったみたいです。
境目の城として改修したんでしょうかねえ・・。
  1. 2012/11/21(水) 19:53:54 |
  2. URL |
  3. らんまる #-
  4. [ 編集 ]

Re: 同一時期の構築でしょうか?

> お晩です(笑)
>
> 三つの尾根に縄張りしているのですが、年代はそれぞれ微妙に違うような気がしますが、どうでしょうか?
> 天正壬午の乱で徳川方から一時離反し北条方に浮気したた貞慶さん、徳川方の木曾義昌、保科正直、諏訪氏に囲まれてかなりヤバかったみたいです。
> 境目の城として改修したんでしょうかねえ・・。


らんまるさん  コメントありがとうございます。

おっしゃる通り尾根ごとに遺構の構築年代に差があるように感じられます。
本郭裏の西尾根は、大堀切と小さい堀切の連続は松本市岡田の伊深城の遺構に似ているし、
北西尾根は、竪掘りが分かれるなどさらに新しい時代の物のようです。

やはり貞慶の時代に木曽氏や天正壬午の乱後の高遠の保科氏などに対する境目の城で
あったと思われますが、飯縄城の特徴はこれから記事にする宿城的な造りの館跡でしょうか。

これはただの館跡ではなく、小岩嶽城の宿城の縮小版のような造りで、拠点的な城であった
のを証明しているのではないでしょうか。
  1. 2012/11/22(木) 02:50:12 |
  2. URL |
  3. ていぴす #-
  4. [ 編集 ]

お世話になりました。

今晩は。昨日はお世話になりました。
お陰で楽しい城廻ができました。

日頃の鍛錬不足で足手まといになり申し訳なかったです。会社の集まりに間に合いましたか?
信州の山城で鍛えているお二人には、ひ弱な関東人はかないません。(笑)

飯縄城は知りませんでした。しかし、信州にはこのような縄張りを持つ城がたくさんあり、羨ましいですね・・・・。

またご一緒できれば嬉しいです。

  1. 2012/11/25(日) 18:05:06 |
  2. URL |
  3. のら(三浦) #-
  4. [ 編集 ]

Re: お世話になりました。

> 今晩は。昨日はお世話になりました。
> お陰で楽しい城廻ができました。
>
> 日頃の鍛錬不足で足手まといになり申し訳なかったです。会社の集まりに間に合いましたか?
> 信州の山城で鍛えているお二人には、ひ弱な関東人はかないません。(笑)
>
> 飯縄城は知りませんでした。しかし、信州にはこのような縄張りを持つ城がたくさんあり、羨ましいですね・・・・。
>
> またご一緒できれば嬉しいです。

のら様 お世話になりました。

西條城城砦群は中信でもかなりのお勧めの場所ですが、
比高がある為に訪れる方は少なく知名度は低い城となっていますが、遺構は素晴らしいです。
是非ご訪城下さい。。。
これからもよろしくお願いします。
  1. 2012/11/26(月) 21:37:04 |
  2. URL |
  3. ていぴす #-
  4. [ 編集 ]

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