長野県の歴史を探し求めて

長野県内にある城跡・石造物などを探し求めそれらを紹介していきます。

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下諏訪町  高木城

4回目にしてやっときれいな写真がとれたぞ~。。。。

所在地・・・・下諏訪町高木石投場                    訪城時間・・・・10分

危険度・・・★☆☆☆☆                          訪城目印・・・・27番鉄塔巡視路入り口

訪城日・・・・2012年10月14日・2013年2月9日・3月25日



           ~ 高木城の歴史 ~

 『長野県町村誌』の「高木城墟」によると、

「村の東の方、十五町程の小高き山にあり。土人高木の城と言伝う。因に云、天文年間(1532~54)武田信玄、

諏訪処有の頃、応援の為め、砦を所々に築きし墟なりと云、然れども某氏之に居る等の年歴不詳。」とある。

また、『諏訪史蹟要項二 上諏訪編』の「高木城」では、

「築城年代は詳かでない。高木刑部左衛門尉、高木喜兵衛がこれに居たたと云う。諏訪神社下社の神役人中には

此等の人名が見える。高木氏も金刺氏の支流だと云ひ伝えられる。」

武田氏による諏訪侵攻時に高木氏は、武田氏に降ったようで武田氏配下が提出した永禄10年生島足島神社起請文

の中に見える「諏訪五十騎衆」に高木氏の名が見える。「高木正兵衛・高木清七郎」

ただ、『下諏訪の史話』に、『高木城と大和城は、大和氏の一族が居た。』という記載があるようであり、

金刺氏から分かれた大和氏、さらに大和氏から高木氏が出たという考えもあるかもしれないが不明。

その後の高木氏は不明である。



               ~ 高木城の現状 ~

takagisior91.jpg

この高木城の図面に沿って紹介していきます。

~ 登り口 ~

takagisiro71.jpg

高木地区の最上段まで行き、しだれ桜(何かに指定されている)のある道路の行き止まりにこの鉄塔NO.27の

巡視路への入り口を登っていく。


takagisiro71 (6)

尾根上近くになるとこの鉄塔が現れ、さらに上の鉄塔まで道が伸びている。

この次の鉄塔が城跡で、本郭に鉄塔が建っている。(一本道なので迷う心配はない)


takagi.jpg

尾根上に着けば奥に、高木城本郭切岸が見えている。

~ 堀① ~

takagisiro758 (2)

尾根と城内の間にあるべき堀切が見られず、切岸だけで守っているように見える。

この低い部分にわずかな段差が見られるが、現状ではここに堀切があったのか判断が出来ない。


takagisiro758.jpg

ただ、諏訪湖側には、竪掘が落とされていて、通常では堀切から竪掘が落とされているのが普通であるはずで。。

反対側の斜面は自然の沢。。。。ん~。。。。判断に苦しむ遺構である。


~ 郭①(本郭) ~

takagisiro01 (3)

通称、西城山の山頂に構築されている本郭は、27×19mで削平が丁寧にされている。

郭の北側隅部には、写真のように鉄塔が建てられており郭の一部は破壊されたと見るべきであろう。


takagisiro01 (2)

郭の東側から南側にかけて高さ30cm程度の土塁が確認でき、往古は本郭を全周していたようである。

4回訪れたが、12月~4月以外は本郭も籔となっている。


takagisiro01 (5)

本郭の中央付近には、切株の上に祠の屋根部分が置かれていてその他の部分は無くなっている。

屋根の摩耗状態からかなり古い祠のようであるが、いつのものか何の神様なのかも分からなくもの悲しい感じ。


takagisiro01.jpg

本郭からの眺めは、鉄塔があることから期待していたが、木が伸びていて下社方面しか視界が利かないが、

本当は・・・・・・・


takagisiro71 (2)

このように諏訪湖が一望出来たものと思われ重要な烽火台であったであろう。(写真は、登り口からの眺め)

~ 南側帯郭 ~

takagisito6.jpg

本郭の南側は、切岸が甘く帯郭の削平も甘い。しかも、一段しか存在せず斜面は緩く降っており防御に不安を

感じる。(ちなみに、山城探訪に記載の竪掘は自分は確認できなかった。)


~ 北側腰郭 ~

takagisiro9 (9)

本郭北側の帯郭を下から見上げる。

takagisiro9 (10)

本郭の北側には、2段の郭が構築されていて、写真は本郭下の1段目で本郭切岸の高さは約4mあり厳重である。

takagisiro9 (5)

本郭下から2段目の腰郭で、切岸の高さは約2mで削平は1段目より甘くなっている。

基本的には、ここまでが城跡の遺構と見られていて、斜面の防備の郭数からいえば北側(下社側)に備えていた

ことになり、金刺氏の支族としての高木氏という位置づけは???

このあたりは武田氏に降ってからの改修ということか?


takagisiro9 (3)

西側斜面に存在するとされる竪掘は、どうみても。。。。自然の窪みにしか。。。。まだまだ修行が足りないのか。


takagisiro9 (7)

本郭の北東斜面に入り込んでいる沢沿いには、写真のような段郭状の段々が確認出来るが、これは麓まで見られる

ことから山城探訪では、畑の跡であろうとしている。ということは。。。ここまで畑があることから、城跡も耕作

されたと見るべきであろう。。。。。。。堀切埋めたのかな~。


~ 城跡からの眺め ~

takagisiro71 (5)

takagisiro71 (4)

高木城の登り口からは、諏訪湖東岸にある烽火台伝承地がよく見え、これらと連携して甲府へ烽火を伝えていた

のであろう。(本郭は木が高く見通しが悪いので、登り口からの眺めでご勘弁を)


~ 居館跡 ~

takagitonomura3.jpg

高木氏に居館跡は、高木城の南東山麓に位置する殿村遺跡とされているが、現在は宅地化が進み遺構は残されて

いない。また、出土遺物も縄文期のものが出ていてここには建穴式住居?が復元されていて中世居館色はゼロ。


takagitonomura3 (2)

居館の北側隣接地には、東照寺という寺がかつて存在していたというので高木氏との関連も考えられる。

奥に見えるのは、老人保養施設グレイスフル下諏訪の建物で、居館・城跡の探訪の目印にどうぞ。




と長々とお送りしてきましたが、小規模な砦の域をでず、土豪の詰の城を武田時代に使用されたかは不明であるが

西側(下社側)に腰郭が多く構築されているところが気にかかる。

烽火台くらいには使われたかな。



~参考文献~  

山城探訪 諏訪資料編      (宮坂 武男)

高嶋城と諏訪の城        (郷土出版社)

豊田村誌            (豊田地区公民館   平成23年)

諏訪史蹟要項 上諏訪編     (諏訪史談会     1996年)
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  1. 2013/03/31(日) 10:16:35|
  2. 下諏訪町
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

売り物件ですか?

場所は特定出来ていたのですが、諏訪湖畔を通るたびに素通りしてしまい、そのうち行こうと思ってました(笑)
諏訪地方の城砦も結構「鉄塔」が刺さっているので場所の目安としては分かりやすいのですが遺跡保護の観点からは如何なものかと・・・(汗)

小生は老眼なので竪堀はチャンと認識できますよ(笑)
地侍の物見砦で連絡用だったんでしょう。それでも古代の集落跡があるから結構歴史は古いんでしょうね。
  1. 2013/04/02(火) 08:46:52 |
  2. URL |
  3. らんまる #-
  4. [ 編集 ]

Re: 売り物件ですか?

らんまるさん いつもありがとうございます。

諏訪の城は、鉄塔用地や畑跡と改変が著しくどもまでが城の遺構か
分からなくなっているものが多くあります。

このあたりの解明ができないと、築城手法も研究が難しいでしょうし、
遺跡保存も難しいんでしょうね。
  1. 2013/04/03(水) 23:56:25 |
  2. URL |
  3. ていぴす #-
  4. [ 編集 ]

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