長野県の歴史を探し求めて

長野県内にある城跡・石造物などを探し求めそれらを紹介していきます。

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安曇野市  多田井城・多田井城物見砦

土豪田多井氏による城郭達

所在地・・・・安曇野市堀金三田多田井          訪城時間・・・・田多井城は50分・物見砦は20~30分

危険度・・・・★★★★☆                  訪城目印・・・・加茂神社

訪城日・・・・田多井城 2011年12月17日 ・ 物見砦 2010年11月22日

注意事項・・・・迷いやすいので地形図・方位磁石を必ず持っていく事。また、猿・熊が出没するので注意が必要


tataisiro123.jpg

多田井城で猿の群れに囲まれ、ヒヤヒヤ。。。。。。注意しましょうね (-_-;)

               ~ 田多井城の歴史 ~

「信府統記」には、「城主多田井大隅ト云者アリト云伝フ、年代知レズ」と記されている。

また、「信濃」記載、「田々利牧は安曇郡田多井郷か(小穴 芳実)」には、

「(前略)当堀之内は、「信府統記」の伝える田多井大隅(守)の屋敷跡と思われる。天正七年の上諏訪造宮帳に

よれば、西牧の内上野郷の代官に田多井安右衛門尉が見え、彼の後裔と思われる南北条の田多井氏の墓石に元暦元

年・文明・天文等の古年号が刻まれている(過去帳によって江戸時代に刻んだものらしい)ことからして、

田多井に在住した在地領主であったことが推定される。

(武田氏支配時代に西牧郷へ移動を命じられ、この後へ青柳氏が来住している。)(後略)」とある。


tataisiro72.jpg

田多井氏関連の城跡配置図


同じく「信濃」記載、「細萱氏館と細萱・堀金両郷の開発過程(小穴芳実)」には、

「(前略)、標高840m、比高240mで本郭(15×23m)の外に三つの郭と十数個の帯郭が東北に向かって施されてい

る。おそらく戦国期の築城と思われる。「信府統記」は田多井大隅を城主と伝えている。天正年代には青柳対馬が

村地頭になっている。」とある。


             ~ 田多井城・物見砦の現状 ~

tataisiro21.jpg

でっかく書きすぎてしまった。。。。が、このまま紹介します。(-_-;)

tataisiro123 (3)

登城路は、加茂神社の裏にある林道(名前不明)に入り、50mほど進むと西側に向けて廃道となったような踏み跡

がある。現在は籔となっていて分かりづらいがとにかく進む。(地形図は必ず持参すること)


tataisiro123 (2)

山の麓まで来ると小さい沢が流れているのでこれを越えて山の急斜面に取り付きとにかく登る。(こやぶろ沢の南側の山を登る)

この山は、金毘羅山の北東に突き出した尾根にあり、比高240m・斜面は斜度40度近くあり登りはかなり辛い。

道は無いので難易度も高く注意が必要である。(初心者にはお勧めしない。)


tataisiro2 (2)

猛烈な急斜面を30分ほど登って行くと。。。。。段郭が現れてくる。

tataisiro2 (5)

この段郭は小規模であるが、急斜面に段郭が築かれているためにかなりの防御的な威力があったと思われ、この

段郭を縫うように堀状の道が現れる。(この道は、山の三分の二ほど登ったあたりから現れこれがかつての大手道

であったと思われるが、下部では見られずどこを登ってきていたのかは不明)


~ 本城域 ~

tataisiro31 (5)

段郭が現れてからさらに急斜面を約10分ほど登ると、急な切岸が現れ本城域となる。

tataisiro31 (3)

tataisiro31 (4)

本城域の帯郭は、本郭の前面に3段見られ一部は郭を囲むようにU字型に構築されている。

tataisiro31 (2)

本郭から帯郭を見下ろす。

tataisiro4 (8)

最後の帯郭と奥に本郭を見る。

tataisiro4 (7)

tataisiro4 (3)

本郭は、15×23mで城平と呼ばれる平地で東側を除き、U字に土塁が構築されていて尾根続きの西側は高さ4mの

大土塁となっていて防御は厳重である。


tataisiro4 (6)

この城には、安曇野市の城跡ではあまりみることの出来ない虎口が本郭の南側に見られる。

tataisiro4 (4)

4mの土塁上から見下ろした本郭全景

~ 堀① ~

tataisiro6 (3)

tataisiro6.jpg

本郭の西側尾根続きには、二本の堀切が構築されている。

この最初の堀切①は、上幅6mで深さは約1mで両脇に竪掘として落としている。


~ 堀② ~

tataisiro11 (3)

堀②は、上幅3mであるが深さは約50cm程度で小規模である。ただ。。。。

tataisiro11 (5)

北側のこやぶろ沢側の斜面の傾斜が緩い為に、斜面の中間あたりまで竪掘として長く落としている。

この堀切から尾根続きには遺構は見られない為に、この堀切以降は城外となるようである。


tataisiro4 (5)

本郭にある標柱(田多井城には、二本の標柱が建てられているが、登山道が無い荒れた山に誰が登るのであろう。

標柱の前に、登山道の整備や道しるべなどの整備が優先だと思うのだが。。。。。(-.-) )


~ 田多城物見砦 ~

tataisiro72.jpg

ちょっと長くなってしまうのですが、お付き合いください。この田多井城の南側も神沢谷を挟んだ尾根上には

物見の砦とされる遺構が散在する。(行く価値があるかといえば疑問だが。。。。)なので行ってみた。


tataisiromonomi1 (7)

大雨の日に登ったので、写真が全体的にボケっぽいですがお許しください。  

tataisiromonomi1 (2)

物見砦は、琴平山の尾根上標高750m地点(麓の屋敷跡から比高142m)の尾根の弛みに構築されている。

砦へは、道が無く急斜面を直登するしかないが、麓の神沢谷沿いは籔が酷く尾根への取り付き場所がわかりにくい。



tataisiro21 (2)

手抜きの図面で許して。。。。。下さい。(こんな感じ。。。)

tataisiromonomi1 (3)

砦は、10×8mの平場と堀切が一本あるだけのもので小規模なものである。

なのに、標柱が建っている。。。。スゴイけど。。。。これも誰がくるんだろ?


tataisiromonomi1 (5)

ちょ~ボケボケの写真でスミマセンが、この程度のものに再度見に行く時間も無く。。。。(-_-;)

砦の切岸の雰囲気だけでもお伝えできれば・・・・・えへ。。。ゴメンナサイ。


tataisiromonomi1 (6)

尾根続き堀切を見る。 

tataisiromonomi1.jpg

堀切は、上幅7m・深さ50cm程度で申し訳程度に構築されていて、最初から守って戦う意思は無かったのであろう。

この砦は、田多井城が奥まった位置にある為に南側の小倉方面が見えない欠点があった。それを補う為にこの物見

砦が構築されたものと見られている。



長々と書いてきた田多井城はいかがだったでしょうか?

最後までお付き合いいただいた方には感謝です。普通の人は中々行くことが出来ない山奥にも領地を守る為に城跡

が造られた時代があったと云うことが伝われば幸いです。

この城跡は、よく前面にたくさんの段郭が構築されていることから古い時代の城として紹介されることが多いです

が全体的に見て、高い土塁・虎口など新しい技術も見られるように思えるがどうであろうか。


~ 参考文献 ~

山城探訪  安曇資料編・補遺資料編 中南信版   (宮坂 武男)

日本城郭大系 8巻                (新人物往来社)

アルプスの里「堀金」~その歴史と文化~      (宮下 一男)

信濃 38巻3号                  (信濃史学会)
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  1. 2013/04/17(水) 23:13:33|
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