長野県の歴史を探し求めて

長野県内にある城跡・石造物などを探し求めそれらを紹介していきます。

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伊那市  殿島城

上伊那最大級の城郭

所在地・・・・伊那市東春近中殿島                         訪城時間・・・・0分

危険度・・・・★☆☆☆☆                               訪城目印・・・・殿島城址公園

訪城日・・・・2009年2月22日・2010年3月21日


*外郭部分は、住宅地の為に散策にはモラルをもった行動を・・・

城跡の歴史については、殿島氏の墓所の項をご覧ください。


tonosima44.jpg
この図面を参考にご覧ください。(赤線は開発により消滅した二の郭堀・外郭堀を表す)

tonosima6.jpg
殿島城跡入り口に造られた、微妙な城門

殿島城は大部分が東春近中殿島にあり、東側の一部が暁野区(外郭)に属している。

西側は天竜川左岸段丘突端部にあたり、北側は宮狭間の洞(現県道沢渡・高遠線)、南側は火沢の洞に挟まれた範囲で、

約5㌶の面積を有し伊那市内でも最大級の平山城である。


tonosima6 (2)
殿島城址公園入り口

現状は本郭東北隅に虎口が開き、城門が造られ土橋が接続している。江戸時代後期に編纂された「箕輪記」にも現状の

場所に虎口が絵図かされており、大手であったものと考えられる。


tonosima4 (3)
本郭東側土塁を見る。

本郭東側には大手が開く関係によるものか、高さが約4mあり城内で一番高く構築されており外側には3重の堀が取り巻

いていて厳重な防備である。


tonosima4 (4)
東側土塁上より本郭内部を見る。

本郭内部は方形居館を思わせる形状をしており、四周を土塁が取り巻いて北東・南側に虎口が開く。

平成7年の都市計画公園歩道整備事業に先立つ本郭内部の発掘調査の成果によると。

4軒の竪穴住居址・2基の竪穴・1基の集石遺構が出土しておりこれらの遺構内から、室町後期の陶器片が見つかっている。


tonosima4 (5)
南側の土塁に開く虎口を見る。

本郭から見つかった遺構・遺物で最も注目されるのは竪穴の覆土(地下1m)から廃城時に投げ込んだと思われる礎石が

発見されており表面に墨で柱を建てる位置・方向が明瞭に分かるように印が付けてあり、かつて本郭内部に礎石を使用し

た本殿のようなものが存在していたことが想像できるのである。


tonosima1.jpg
北東隅の横掘のカーブ部分を見る。

tonosima1 (3)
北側横掘の外側・中間部分を見る。

北側の三重の横掘は河岸段丘斜面に向かって合流し一本の巨大な竪掘として落とされている。

tonosima2 (7)
東側の三重横掘を見る。

tonosima2 (4)

東側の三重の内、外側・中間の横掘は南側隅部分からニの郭・外郭へ向かってかつては伸びていたが、現在は殿島団地造

成により消滅し現在は民家が建っている。

一番内側の堀は本郭を取り巻くように、南側へ折れている。


tonosima3.jpg
東側から南側へ繋がっている横掘を見る。外側には土塁が付属しており段丘斜面に構築されている竪掘を見る限りでは、

外側にはもう一本の堀が構築されていたことが窺える。


tonosima3 (2)
南側横掘から段丘斜面へ落とされている竪掘を見る。

tonosima3 (6)
段丘斜面に見られる二本の竪掘を見る。

上の写真の竪掘を辿っていくともう一本の竪掘が見られる。これは南側の横掘の外側にあったと考えられる消滅した堀の

一部であったようである。


tonosima09.jpg
西側土塁と斜面に構築された帯郭を見る。

本郭の西側は段丘斜面に面しており、こちらからの攻撃にはあまり意識していなかったようで土塁は他が4mくらいの高さ

があるが西側は約1mほどと低い、ただ放置は出来なかったようで斜面に帯郭を二段構築している。


tonosima09 (3)
公園化により帯郭は良く整備されている

tonosima6 (5)
殿島城遠望

tonosima6 (6)
殿島城の北の出城であるお寺の山を見る。

殿島城の北側、宮狭間の洞を挟んだ段丘上にはお寺の山という砦が存在する。

お寺の山は現在、野球場になってしまっているが北側の段丘斜面には三本の大きな竪掘が残されていることから、かなり

大きな砦であったことが想像出来る。(そのうち記事にします。)


tonosima6 (4)
本郭に建てられている立派な城址碑

~参考文献~

山城探訪 上伊那資料編    (宮坂 武男)

殿島城発掘調査報告書     (伊那市教育委員会) 
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  1. 2014/03/26(水) 14:57:27|
  2. 伊那市
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ザ・中世の居館

デカイだけでなく厳重な作りでございますなあー。殿島氏の独力だけでは無理でしょうね。
伊那周辺もいつか行きたいと思うだけで、いつも素通りしてしまいます(笑)

それにしても溜め息が出そうな三重横堀はイイですネえ。技巧的だったり、変わった縄張りの城も多い南信濃を盛り上げていきましょう!
でも通うには遠いなあー・・・(汗)
  1. 2014/03/29(土) 07:49:33 |
  2. URL |
  3. らんまる #-
  4. [ 編集 ]

Re: ザ・中世の居館

らんまるさんいつもお世話になっております。
殿島城は、他の伊那の城郭には見られない技巧的な造りが随所に見られる
貴重な城でしたが、何をトチ狂ったか伊那市が住宅団地を造成してしまい、
ニの郭と外郭を破壊してしまったのは怒り心頭です。
最終的に改修したのはおそらく。。。。。。。保科さんかな。
高遠城の西の守りとしての改修だったのではないかと考えていますが。。。。
さて如何に。
  1. 2014/04/01(火) 05:03:24 |
  2. URL |
  3. ていぴす #-
  4. [ 編集 ]

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