長野県の歴史を探し求めて

長野県内にある城跡・石造物などを探し求めそれらを紹介していきます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

生坂村  孫三屋敷・源三屋敷

所在地・・・・生坂村下生坂                             訪城時間・・・・10分

危険度・・・・★★☆☆☆                              訪城目印・・・・????

別 名・・・・孫次屋敷
 




          ~孫三屋敷・源三屋敷の歴史~

「生坂村誌」によると、

下生坂の東部で、大城の山麓にあり、樋ノ口沢と山諸沢に挟まれた山陵の突端上にある。

標高570mで国道19号線との比高さは70mである。

東西90m・南北100mのゆるい傾斜平地で、大城の真下に当たり険しい山路を登ると大城へ行ける。

下段に孫三屋敷げあり、三段ほど石垣跡らしいものがある。

関係地名として南に狐穴・竹ノ下・馬セバ、北方にノゾキ・物見岩下方の部落内には竹ノ花などがある。

地形的に見て交通に不便な山中であるから、戦時に一時的にいた居館か、妻子を隠しておいた所であろう。

とある。

この居館跡は、昭和63年によく参考にさせていただいている「信濃古武士」の著者「丸山 楽雲氏」により

発見されたものである。

この丸山氏の説としては、この孫三屋敷が日岐大城の居館跡であり、従来の居館跡とされる万平の館は

大城の出城であったとする説を発表されている。

この説には意見はあろうが、居館跡を発見された功績は大きいものである。

なお、この丸山氏の「信濃古武士」では、生坂村の城館跡は64ヶ所としている。

(丸山氏は地名から城館跡の場所を調べるやり方をされているのでこの数字となっていると思われる)




                   ~屋敷跡の現状~

IMG_0002.jpg

 「信濃古武士」に記載されている当時の記事。
新しい城館を探し当てるなど城好きの憧れですな。
   


IMG_0001.jpg

この拙い縄張り図で紹介していきたいと思いますのでお付き合いください。

  ~ ①孫三屋敷 ~  

magozou1.jpg

屋敷跡への道を見る。
奥の山頂が日岐大城で、屋敷跡へは写真中央の畑の脇を沢へ下って行く。
獣除けの柵沿いに行く良い


magozou2.jpg

沢を越えるとこの尾根の窪みに着く。
「信州の山城」では、孫三屋敷が三段ありその下に堀割があって道になる。
とあるのが、この窪みと思われる。
沢からの比高が低いのでここに堀切を置く意味は無いと思われるが・・・。


magozou3.jpg

屋敷跡へはこの獣除けの柵を開けて登って行くが、写真でもわかるように獣によって柵の下が掘られている。
〈イノシシと思われるので要注意である〉


magozou4.jpg

ちょと心細くなるような尾根を登って行きます。
(奥に説明板が見えているのがわかりますか?)


magozou7.jpg

こんな所にまである生坂村様の説明板。。。。逆に 「誰が来るんだよって」つっこみたくなりますね。
でも感謝です。


magozou8.jpg

magozou9.jpg

現状はすべて藪ですが、平地は微妙に傾斜があり削平が甘いので長く居住する意志は無かったと思われる。
なお、土塁・切岸・背後の堀切は見られない。


  ~ ②源三屋敷 ~  

gennzou1.jpg

孫三屋敷から斜面を下るとこの源三屋敷へ行ける。
(道は無いので注意)
 


gennzou7.jpg

このちょ~急斜面を下ります。

gennzou9.jpg

源三屋敷から見る孫三屋敷への登城路の尾根。

gennzou3.jpg

源三屋敷は大城から発生した尾根に守られるようにあり、隠れ城のような場所にある。
戦時の妻子を隠した場所であろうか、日当たりはあまり期待できない。
 


gennzou6.jpg

gennzou11.jpg

こちらもきれいな平地ではなく傾斜があり長く居住する場所では無かったであろう。

gennzou2.jpg

gennzou4.jpg

gennzou5.jpg

源三屋敷にある石積みを見る。
孫三屋敷がある尾根側の斜面にこの石積みがあるが、この平地はかつて耕作されたような
痕跡があるので一概に屋敷跡によるものとは言えないが、屋敷跡のものと思いたい。


gennzou10.jpg

源三屋敷の西側を流れる山諸沢を見る。(これを自然の堀としていたらしい)
この沢と屋敷跡の比高さは1m程度しかなく、沢の水が増水した時はどうしていたのであろうか?
水には困らないけどね!


  ~ ③物見台? ~ 

gennzou33.jpg

一応、堀切跡とする切り通しから③へ尾根を登って行く。

gennzou23.jpg

わかりづらいですが、とにかく藪がすごい小ピークがあります。
中央に何かいそうな洞穴があり不気味です。


gennzou34.jpg

ピークの頂上には、誰も訪れず荒れ果てた祠が二つと狭い削平地があり、西側下にもう一つ郭があります。
(矢竹の籔が酷くて・・・・・とても下の郭には入れませんでした。。。(・へ・) )


  ~ 周辺 ~  

magozou11.jpg

日岐大城と孫三屋敷の位置関係を表してみました。

gennzou55.jpg

居館近くから見る高戸屋物見がある山。

孫三屋敷はいかがでしたでしょうか。
見ていただいた通り、削平が甘い・日当たりが悪い、山中にある等普段の生活に支障がありそうである。
資料の否定をするものではないが、やはり万平の館がメインの居館であり、孫三屋敷は、妻子の隠し場所、
もしくは、日岐大城の中心部へ尾根を登ると直接行けてしまうのでそれを阻止するための砦というのが
妥当ではないでしょうか?
素人の考えなので断定はできませんのであしからず。



~参考文献~

生坂村誌    (生坂村誌刊行会    平成9年)

山城探訪    (宮坂 武男      平成10年)

信濃古武士   (丸山 楽雲      平成21年)

信州の山城   (信濃史学会      1993年)
スポンサーサイト
  1. 2012/07/02(月) 23:21:17|
  2. 生坂村
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<生坂村  日岐城① | ホーム | 生坂村  小屋城②>>

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2012/07/08(日) 16:36:48 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

源三屋敷はここでしたか

先日は失礼致しました(笑)

日岐大城の説明板にあった源三屋敷はここでしたか。なんか「頑張れ源さん」(古いなあ・・・笑)をイメージしていたのですが湿っぽいところでございますね。
ご推察の通り、足弱を匿う一時的な施設で、いざとなれば大城経由で逃げる事を想定していたのでしょう。
ところでその丸山さんは、丸山氏の家系の方なんですか?
  1. 2012/07/10(火) 20:43:00 |
  2. URL |
  3. らんまる #-
  4. [ 編集 ]

Re: 源三屋敷はここでしたか

> 先日は失礼致しました(笑)
>
> 日岐大城の説明板にあった源三屋敷はここでしたか。なんか「頑張れ源さん」(古いなあ・・・笑)をイメージしていたのですが湿っぽいところでございますね。
> ご推察の通り、足弱を匿う一時的な施設で、いざとなれば大城経由で逃げる事を想定していたのでしょう。
> ところでその丸山さんは、丸山氏の家系の方なんですか?


らんまるさん、いつもコメントありがとうございます。
源三屋敷は探すのに苦労しました。。。誰も知らなくて。
しかも、一人ではちょっと心細いような所にあるし。
戦時の女、子供、老人もこんな感じで心細かったのかなと考えさせられました。
信濃古武士を書かれた丸山さんは本には書かれていないのでわかりませんが、
旧明科町の石造文化財などの本も書かれているようなので名前の知られている方
のようです。
本内では結構辛口に町史などのことを書かれていますが。。。
参考になる本ですのでお勧めです。(安曇野市の豊科図書館などにありますよ。)
  1. 2012/07/11(水) 12:54:16 |
  2. URL |
  3. ていぴす #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://osirozuki.blog.fc2.com/tb.php/77-270b7f27
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ていぴす

Author:ていぴす
見に来ていただきありがとうございます。
現在の長野県内城跡訪城数は   814城です。

少しずつ増やしていきますのでお楽しみに!
写真にはこだわっていきます!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
初めまして (1)
信濃の武将 (11)
松本市 (47)
安曇野市 (33)
塩尻市 (15)
筑北村 (5)
生坂村 (36)
池田町 (18)
箕輪町 (13)
伊那市 (7)
辰野町 (2)
下諏訪町 (9)
諏訪市 (1)
中川村 (3)
駒ケ根市 (6)
ニュース (4)
廃村 (1)
伝説 (2)
本日の訪城 (14)
飯島町 (1)
武将の墓地 (4)
松川村 (3)
千曲市 (1)
南箕輪村 (1)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。